備忘録Tips

箱根旅行は小田急ロマンスカーの展望席で!予約の裏技こっそり教えます

学校が春休みに入る前の平日に、未就学の末っ子と2人で箱根に行ってきました。
ロマンスカーの展望席で!

家族全員の予定を合わせて外出しようとすると、どうしても土日や長期休暇になってしまうわが家。コロナ禍のなか、密を避けようと思うとずっと出かけられませんでしたが……。入学前に思い切って、混雑を避けて平日に親子2人で出かけることにしたのです。
体調管理と感染予防に気をつけて、Let’go!

この記事では、本当は内緒にしておきたい展望席予約の裏技を教えちゃいます。

ところで、ロマンスカーの展望席ってどんな席?

ロマンスカーの展望席は、先頭の車両(前展望)と最後尾の車両(後展望)にそれぞれ16席ずつあります。
「展望席」や「パノラマシート」と呼ばれる眺めのいい席がある電車は、実はロマンスカー以外にもあります。観光地を走る電車に多いです。
が、ロマンスカーは運転席が2階にあるので、ふつうの電車であれば運転席がある位置に座ることができるんです。

眺めは格別です。こんな感じ。
じゃん!

これは後展望からの眺めです。本厚木-小田原間くらいかな?
だんだん緑豊かな景色になってきて、旅のワクワク感が盛り上がります。
この座席、なんと予約さえ取れれば、普通の特急料金のみで座ることができるんですよ!

*この日は親子で右側2席を予約していたのですが、左側に座っていた人が町田で降りたので、パノラマで写真を撮ることができました。

前展望と後展望、おすすめなのは……

ロマンスカーの展望席は、先頭車両に4席×4列、最後尾の車両に4席×4列あります。
一番人気は先頭の1列目。そりゃそうだ、って思うでしょう?

そのとおり。
土日休日の午前中、新宿発などの人気車両だと一瞬で予約が埋まります。
先頭の1列目を押さえるのは結構難しい。

でも、でもね!
後展望の1列目も、むっちゃおすすめなんです!!

なぜかというと……

入線待ち&発車前の写真撮影がたっぷりできる

ロマンスカーで箱根に行ったことがある方なら、イメージできるかもしれません。出発前に駅でみんなが記念写真を撮っているところ。あそこが実は最後尾になる車両なんです。

だからこんなふうにホームでこれから乗る電車が入線してくるのを待って、写真を撮ったりしやすいのは、実は後展望なんです。
実際、この時も前展望を予約しているという会話が聞こえてきたご家族は、パシャっと写真を撮ったら急いで先頭へ向かっていましたよ。

乗り込んでみると先頭の部分だけ、少し天井が低くなっているのわかりますか?
上に運転席があるんですね。右側の四角い枠が運転士さんが乗り降りする折り畳み式の階段になっています。
(後展望では残念ながらここから実際に運転士さんが乗り降りするところを見ることはできません。先頭車両だと、出発前に運転士さんが階段を上っていくところが見られることも)

座席の予約が取りやすい

展望席を狙っている人は、みんなまず一番前の席を取ろうと試みて、ダメだったら2~4列目にするか、後展望にするかと考えるのではないかと思います。

だから後展望の1列目は、前展望の1列目よりもずっと予約が取りやすいです。

もうひとつの理由は、大きな声では言えないけれど……

実は、後展望が意外とおすすめって思う理由は、もうひとつあります。
ちょっと言いにくいんですけど……過去にロマンスカーの展望席の販売が、しばらく休止になったことがあるんです。理由は人身事故。これ以上、詳しく言うのはやめておきます。もちろん、事故に遭遇する可能性は高くはありませんから、心配しなくてもいいとは思います。

(ただ、わたしは実際、ものすごくがんばって予約した前展望の最前列に座っているときにフロントガラスに鳥がぶつかったことがあって。電車の運行には支障なかったし、子どもだちには「鳥さん痛かったろうね~」とごまかしましたが……精神的にショックでした。)

…おっと、暗くなったらもったいない。

ロマンスカーの展望席って乗るだけで一大イベント。とっても楽しいんです。ロマンスカーで箱根に行くなら、せっかくですもの、予約にチャレンジしてみては。

ロマンスカーの展望席予約、わが家の裏技はこれ!

ロマンスカーの予約方法はインターネット、電話、窓口といろいろですが。展望席を予約するための裏技をずばり、ご紹介します。

1.混雑する日時をずらす

今回、展望席をゲットできたのがこの方法。密を避けるために時間をずらしたんです。結果、往復とも後展望の最前列を購入。しかも帰りはキャンセル拾いで前展望の最前列に変更できました。

箱根って首都圏からだと日帰りができる距離だから、新宿発が朝~午前中、箱根湯本発が夕方~夜の列車が混雑します。新宿発はお昼以降など遅めの列車、箱根湯本発ならお昼くらいまでの早めの列車をチェックしてみてください。
もしかしたら展望席の1列目が残っているかも。

2.最初から後展望を狙う

新宿発、土日休日の午前中など人気の列車で展望席を押さえたいなら、前展望はあきらめて最初から後展望を狙うのもアリです。
ライバルが「前展望の予約取れなかった、さあどうしよう。次の電車にしようか、後展望にしようか」って迷っている一瞬のスキに予約しちゃいましょう。

3.小田急の窓口で「10時打ち」が最速

土日祝しか都合がつかない。お昼前に箱根に行って、夕方までめいっぱい遊んで帰りたい。
繰り返しますが、それに対応できる列車は混雑します。(もちろん、コロナ禍で人の動きも緩やかだと思いますが)展望席の予約は一瞬で埋まることもあります。

最速なのは、定期券や特急券を販売する小田急トラベルの窓口で「10時打ち」をしてもらうこと。特急券は通常、乗車1か月前の朝10時に販売をスタートします。発売日の10時ぴったりに窓口の駅員さんに機械を操作してもらって予約を取るのが、いわゆる10時打ち。

むかしJRの人気列車カシオペアを予約したときに旅行会社で聞いたのですが、座席の予約操作はJRの列車ならJRのシステムからがやっぱりり早いそう。小田急線なら小田急のシステムがきっと最速なのでしょう。

なんといっても、プロはシステムの操作が早い!!
一般人がスマホや券売機を操作している間に予約完了です。

10時打ちをしてもらうには、10時より前に窓口に行って申込用紙に記入し、列に並びましょう。数年前の体験ですが、わたしが新宿の窓口で取ってもらったときは、10時まで列のわきで待機するように言われ、10時ギリギリまで職員さんは次々と訪れるほかの旅行客に対応していました。前のお客さんが10時までに終わるのか、かなりドキドキした記憶が。呼ばれたのは10時まで1分を切ってからだったと思います。本当に一瞬で前展望を押さえてくれました。

小田急トラベルは窓口によって営業時間が異なります。旅行プラザなど10時以降に窓口が開くところもあるので、朝早くから営業している定期券特急券売り場のほうを確認してから出かけてくださいね。

そうはいっても、小田急の窓口なんて遠くて行けないという人だっていますよね。
コロナ禍だし、できればわざわざ駅まで出かけずに、インターネットで家から予約したい。それもわかります。

そんなときに役立つ裏技(だと個人的に思っている方法)がこちらです。

4.ロマンスカー@クラブから予約する

ロマンスカーのインターネット予約方法は2種類あります。会員登録なしで予約ができる「e-Romancecar」と、会員登録が必要な「ロマンスカー@クラブ」。*会員登録は無料です。

ロマンスカー@クラブというのは、通勤などで日々ロマンスカーを利用する機会が多い人に便利なサービスです。
先に会員登録を済ませ、現金やクレジットで特急ポイントを積み立てておきます。チケットを購入するとその分のポイントが減る仕組み。電子マネーのチャージと同じイメージです。

本来は、旅行で1回だけ予約をするなら「e-Romancecar」が向いていると思うんです。乗りたい日時、列車と座席を選んで、名前などを入力して予約。そのままクレジット決済で購入、チケットレスで乗車もできるし、予約だけして窓口へ行き、チケットを購入することもできます。

でも、「ロマンスカー@クラブ」は先に名前や電話番号を登録しておくわけなので、いざ列車を予約するときに、その入力を省いて予約ができます。新緑のGWとか、紅葉シーズンとか、ちょっとでも早く予約操作をしたいときは、こっちが強いんじゃないかと個人的には思っています。

座席の予約画面はこんな感じ。
箱根湯本方面、後展望の予約画面です。この列車だと14C14D以外はまだ空いています。
(お天気によっては富士山が見えるのがこちら側だからかな)

 

ロマンスカー@クラブのメリット

ロマンスカー@クラブで予約するメリットは、予約購入した列車の変更がしやすいこと。
e-Romancecarは購入するごとにクレジット決済をするので、列車を変更するときは手数料がかかります。
一方でロマンスカー@クラブは先に特急ポイントの積み立てという形でクレジット決済をしているから、列車を変更するときに手数料がかかりません。

通勤で日々ロマンスカーを利用している人たちが、「急な残業で遅くなりそう」というときに毎回手数料がかかったら大変ですものね。

キャンセル拾いで前展望最前席をゲット

今回の旅行でも、小田原城まで歩いて疲れた子どもが早めに帰りたいというので直前に15時台で購入していた座席を12時台に変更。たまたまキャンセルがあったようで前展望1列目をとることができました!
しかも、駅の窓口に並んだりせずに、小田原城を見学しながらスマホでサクッと変更できたので本当に便利です。

ロマンスカー@クラブのデメリット

特急ポイントの積み立ては、現金または小田急ポイントの場合は10ポイント(10円)単位、クレジットの場合は1000ポイント(1000円)単位。

新宿→箱根湯本の特急料金は1110円です。(2021年4月現在)
クレジットから特急ポイントを積み立てる場合は、1人分の予約が目的なら2000円、2人分なら3000円というように、ちょっと多めに積み立てる必要があります。

使いきれない分のポイントは、ロマンスカー@クラブを解約すれば戻ってくるそう。
通勤で使っていた人だって、転勤とかお引越しとかありますもんね。

1年に1回とか、たまに箱根に行くかもと思うなら特急ポイントはそのままにしておいて、次の旅行のときに使ってももちろんOKです。わたしもそうしてます。

あとは、e-Romancecarはチケットレスか紙のチケットか選べますが、ロマンスカー@クラブはチケットレスのみです。紙のチケットが欲しいという人はご注意を。

「e-Romancecar」と「ロマンスカー@クラブ」の違い、詳しい予約方法などは、小田急のサイトで確認してみてくださいね。

おまけ:ロマンスカーの種類は5種類、展望席があるのは2種類

ところで、ロマンスカーの種類って全部で5種類もあるって知ってましたか?

わたしが子どものころは、たぶん赤い車両しかなかったと思うんだけど…その元祖ロマンスカーの面影を残す赤いロマンスカーがGSE。
ドーム型の高い天井が特徴の白いロマンスカー、VSE。
東京メトロに乗り入れしている青いロマンスカー、MSE。
通勤用に座席数を多くしているEXE、EXEα。

展望席があるのは赤と白、GSEとVSEのみです。
このロマンスカーの名前と区別が結構ややこしくって、覚えるのが大変なんですが。ロマンスカー@クラブの予約画面、PC版だと列車のイラストが表示されるので分かりやすいですよ。

今回、密を避けて遅め新宿発、早め箱根発1泊2日の短い旅でしたが、ロマンスカーの展望席で往復するだけてとても楽しかったです。
とってもおすすめ、ロマンスカー展望席の予約の裏技をご紹介しました。